【元面接官が語る】昇格面接で受かる人・落ちる人の違いと合否を分けるポイント

目次

はじめに

昇格面接を控える方から質問をいただく場合があります。

「受かる人と落ちる人って、何が違うんですか?」

私自身、企業の人事課長として多くの昇進・昇格面接に立ち会ってきました。その中で感じたのは、合否を分けるポイントがあるということです。

この記事では、元面接官の視点から「受かる人・落ちる人の特徴」と「合否を分ける違い」を解説します。

面接全体の流れや対策のステップを知りたい方は、以下のガイドも参考にしてください。
👉 昇格面接の全体像と対策をまとめたガイド


受かる人に共通する特徴

昇格面接で高く評価される方には、いくつかの共通点があります。

  • 自分の経験を整理し、根拠を持って語ることができる
  • 部下育成や組織全体を意識した視点がある
  • 回答が簡潔で論理的、聞き手に伝わりやすい
  • 態度や姿勢から誠実さと安定感が伝わる

実際に私が面接官を務めた際も、「自分の役割をどう果たしてきたか」を事実に基づいて簡潔に話せる方は、安心して管理職を任せられると感じました。

落ちる人に共通する傾向

一方で、残念ながら合格に至らなかった方には次のような傾向がありました。

  • エピソードがあいまいで具体性に欠ける
  • 自分の経験や強みなどをうまく言語化できず、印象に残りにくい
  • 正解を探すあまり、答えが不自然になったり、どこかで聞いたフレーズが多くなったりする
  • 発言内容は妥当であるものの、「自分が何をやるか」が伝わってこない

ある面接では、組織や上位者に対する持論を熱く展開した方がいました。

発言内容自体は妥当であるとの評価でしたが、「それで、あなたは何をするんですか?」の質問に明確に答えられず、残念な結果になったことがあります。

合否を分ける決定的な違い

受かる人と落ちる人の違いを一言で表すなら、それは「自分の経験や考えを、自分の言葉で語れるかどうか」です。

合格する人は、具体的なエピソードを自分の考えと結びつけて話すことができます。そこには管理職としての視点、つまり部下や組織全体をどう動かすかという視野が含まれており、一貫性のある軸が伝わってきます。面接官から見ても「この人は任せられる」と思える安心感があるのです。

一方で、不合格となる人は、言葉に借り物感があり説得力に欠けます。「こう答えれば正解だろう」という思惑が透けて見え、どうしても響きません。また、話の内容が自分だけの視点にとどまり、管理職として必要な広がりや組織全体を見渡す姿勢が欠けていることも多いのです。

不安な人におすすめの対策

「自分は落ちる人の特徴に当てはまるかもしれない」と感じても、準備次第で改善できます。

1.経験を整理する

「役割・課題・行動・成果」の型でエピソードをまとめてみましょう。特に、「成果」については数値的根拠を示すことが出来ると尚良いです。

2.自分の価値観を明確にする

「私はこういう管理職になりたい」という一貫性を持つことで、どのような角度の質問にも対応できるようになります。

3.模擬面接で練習する

第三者からのフィードバックは効果絶大です。自分では気づかない癖や弱点を知るきっかけとなります。

まとめ

昇格面接は「正解を探す場」ではなく、自分自身をどう伝えるかが勝負です。

合格する人は、自分の経験を整理し、自分の言葉で語れるため、説得力と一貫性があります。 一方で、不合格になる人は回答があいまいだったり、借り物の言葉に頼ってしまい、人事に響かない印象を与えてしまいます。

ただし、不安を感じても心配はいりません。 経験を整理することや模擬面接での練習を通じて、改善できる部分はたくさんあります。 自分の強みを自分らしく語れるように準備を重ねることが、合格への一番の近道です。

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当相談室では、面接本番を想定した模擬トレーニングや、想定質問に対するフィードバックを行っています。

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