はじめに
昇進・昇格試験の面接は「評価基準がブラックボックスで分からない」と不安に感じる方が多いものです。
私自身、人事として面接官や役員補助を務めてきた経験からお伝えすると、評価の仕組みは企業によって細部は異なるものの、大枠の観点はほとんど共通しています。
この記事では、昇格面接で重視される5つの評価項目を整理し、面接官がどんな視点で見ているのか、そして準備の仕方を具体的にお伝えします。
面接全体の流れや準備の進め方を知りたい方は、こちらのガイドも参考にしてください。
👉 昇格面接の全体像と対策をまとめたガイド
昇格面接の主な評価項目
昇進・昇格面接では企業ごとに細部の違いはあっても、大枠は共通した評価項目があります。
特に大切なのは、以下の5つです。
| 評価項目 | ポイント | 直前チェック |
|---|---|---|
| 論理性 | 結論が明確で、理由と具体例が一貫しているか | 想定質問への回答を最大1分で回答できるようにしておく |
| リーダーシップ | 意思決定や巻き込みのプロセスが語れるか | 事例を最低1つは説明できるようにしておく |
| コミュニケーション力 | 質問の意図を理解し、相手に伝わるよう簡潔に答えられるか | 質問意図を理解するよう努め、不明瞭な場合は確認してから回答する |
| 組織理解・経営視点 | 経営方針や部門目標と自分の施策を結び付けて語れるか | 最新方針を一文にまとめ、KPIと自分の施策をつなげて語る練習をする |
| 人柄・意欲 | 誠実さ・学習姿勢・主体性が言動に表れているか | 姿勢・声量・話し方などを動画でセルフチェックする |
面接官が重視する観点(実体験より)
面接官は一問一答を単に採点しているわけではありません。
実際に同席した場面でも「内容が同じでも、説明の仕方や落ち着きで評価が変わる」ことは珍しくありません。
特に重視されやすいのは、部下育成やチーム運営の視点です。部下がいない方でも、後輩への支援やプロジェクトでのリーダー経験をどう語れるかが評価のポイントになります。
👉 具体的な質問と回答の準備方法については、こちらの記事も参考にしてください。


よくある誤解とNG行動
評価項目を意識していても、誤解や思い込みによって逆効果になることがあります。
ここでは、実際によく見かける「評価を下げてしまうNG行動」を整理します。
❌ よくある誤解・NG行動
- 想定質問への回答を丸暗記しようとする
- 自分の経験談だけを長く話してしまい、組織視点が抜ける
- 自信なさげな態度で答えてしまう
効果的な準備の仕方
面接で評価を高めるためには、各項目を意識して準備を進めることが有効です。
- 論理性
-
想定質問に対し、結論→理由→具体例の形でメモを作り、声に出して練習しておく。
- リーダーシップ
-
後輩を支援した経験やプロジェクトで役割を果たした経験を「状況・課題・行動・結果」の流れで語れるように整理する。
- コミュニケーション力
-
質問に対して的確に答える練習を繰り返す。長すぎる説明は避け、1分以内を目安にまとめる。
- 組織理解・経営視点
-
会社の方針や部門のKPIを確認し、自分の業務との接点を短く説明できるように準備する。
- 人柄・態度
-
面接練習を録画して、姿勢や声量、話す速さを確認。語尾は曖昧にせず、言い切りで締めるよう意識する。
まとめ
昇格面接では、日ごろの姿勢や考え方をどう言葉にして伝えるかが評価を左右します。
面接官は「この人に任せてみたい」と感じる根拠を探しています。 そのためには、リーダーシップや課題意識など、日常業務での取り組みを具体的に語れるよう準備しておくことが大切です。
自分の経験を整理し、評価項目ごとにエピソードを紐づけておくことで、 面接での説得力がぐっと高まります。焦らず、少しずつ言語化を進めていきましょう。
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