【苦手克服】昇格試験論文のよくあるテーマ・書き出しを知っておけば怖くない!

昇進・昇格試験において、多くの受験者が苦手意識を持つのが「小論文試験」です。

何を書けばいいのか分からない・・・
書き出しが思い浮かばない・・・

このように感じている方も多いのではないでしょうか。
しかし、小論文は決してセンスや作文力だけで勝負が決まる試験ではありません。

この記事では、昇格試験でよく出るテーマとその出題意図、評価される観点、そして「書き出し方」の具体例までわかりやすく解説します。


目次

なぜ小論文が不安なのか?

そもそも、小論文試験では普段の業務であまり使わないスキルを求められることから、多くの人が不安を感じます。
また、制限時間内により良い文章を書こうとするため、本番の緊張感も増します。

でも実は、小論文試験は「時間はそれなりにかかるものの、事前準備がしやすい試験」でもあるんです。

なぜなら、出題傾向はある程度決まっており、評価される視点も明確だからです。
特に、書き出しや構成だけでも準備しておくと、本番での安心感が格段に違います。


小論文試験の評価基準

不安を感じる人が多い小論文試験ですが、主な評価項目を知っておくと安心に繋がります。
昇格試験の小論文では、以下のように、単なる文章力だけではなく「昇進・昇格後に求められる視座」が問われます。

評価項目内容
表現力・語彙・誤字分かりやすさ・正確性・読みやすさ
論理的思考・構成力一貫性や説得力のある主張と展開ができているか
課題発見力組織や業務における課題に気づけているか
課題解決力その課題に対する現実的かつ具体的な対策があるか
役割・行動レベル昇進・昇格後の役割を正しく捉えた内容か
主体性・意欲自発的な姿勢やチャレンジ精神が見えるか

この評価基準を意識することで、より的確な準備が可能になります。


よくある論文テーマと書き出しの例

以下は小論文試験でよく出るテーマと、評価の観点・書き出し例をご紹介します。

書き出しは小論文全体の印象を左右する重要なポイントです。
準備せずに臨むと、最初の一文に時間をかけすぎて後半が崩れるケースも少なくありません。

一つの例として、「現状 → あるべき姿 → ギャップと対応策」といった型を使えば、誰でも論理的にスタートできます。


昇格後に取り組みたいこと

  • 出題意図:昇格に対する意欲や昇格後の役割理解を問う
  • 重視する評価項目:課題解決力、役割・行動レベル、主体性・意欲
  • 書き出し例

 私が昇格後に最も取り組みたいのは、「部門間連携の強化」である。現場での業務を通じて、部署ごとの縦割り構造が原因で、情報やノウハウの共有が滞り、同じような課題に対して各部門が個別に対応している状況を何度も目にしてきた。こうした非効率は、組織全体の生産性を下げるだけでなく、メンバー間のモチベーションにも影響を与えている。昇格後は、自部門だけで完結する発想を脱し、組織全体を俯瞰したマネジメントを行う立場として、部門横断の情報共有と協働体制を仕組みとして根付かせていきたい。


中期経営計画・ビジョン達成のためにあなたがすべきこと

  • 出題意図:戦略と現場行動の接続ができるかを見る
  • 重視する評価項目:論理的思考、課題発見力、主体性・意欲
  • 書き出し例:

 中期経営計画の重点施策である「デジタル活用による業務効率化」に向け、私の部署でまず着手すべきことは、日常業務の見直しと属人化の解消である。現在、私たちのチームでは担当者ごとに業務の進め方が異なり、手順やノウハウが文書化されていないことが、引き継ぎ時の混乱や作業のムダを招いている。中長期的に部門全体の業務を標準化し、RPAや業務支援ツールの導入がしやすい土壌を整えることが、全社的なデジタル改革の第一歩になると考える。



ChatGPT等の生成AIに小論文を書いてもらうのはアリか?ナシか?

結論を申し上げると、活用の仕方次第ではありだが、まる投げはNGです。

そもそも、生成AIの文章だと採点官が見抜けるか?と疑問を感じる方もいると思います。
それに対しては、「生成AIっぽい文章だと感じることはあっても確定するのは現状難しい」というのが私の意見です。

つい最近も、慶應義塾大学で生成AIを用いたレポートを「評価対象外」としたことがニュースになりました。
しかしながらこのケースは、授業資料に細工(PDFファイルに含まれる目に見えない透明文字)をしたころにより、ハルシネーションを意図的に起こさせた、ということであり、生成AIを用いた文章であるかどうかを判別した、ということではないのです。

そうであるならば、次の疑問として「判別できないのなら生成AIに書いてもらえばいいのでは?」と思う方もいると思います。
ChatGPTのような生成AIは、「構成の参考」や「言い回しの確認」などには有効ですが、デメリットとして話の具体性や筆者の考え・熱意が伝わらない点が挙げられます。
つまり、生成AIで書いた文章か判別できるかどうかはあまり重要でなく、自分の考えをきちんと落とし込めていない文章はそもそも高評価に繋がらないのです。

生成AIにサポートしてもらうとしても、重要な部分は自分の頭で書くことを忘れないようにしましょう。


まとめ:一言一句完璧じゃなくてOK!骨子が大事

小論文で大事なのは、筆者の考えや熱意が伝わるかどうかです。
正しい日本語かどうかも大事ですが、昇格後の視座で考え、自分の言葉で語れているかが評価されます。

  • よく出るテーマを押さえる
  • 書き出しの型を用意しておく
  • 評価項目を意識して練習する

この3点を準備しておくだけで、小論文の不安は大きく減ります。
文章が苦手でも大丈夫。大事なのは、「考える力」と「伝えようとする意志」です。

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