はじめに
「部下がいないから、マネジメントの話なんてできない」
「育成経験を聞かれても、何を話せばいいのか分からない」
そんな悩みを抱えている方は、本当に多いです。
試験では「部下育成」「マネジメント経験」といった質問が定番ですが、実際には、部署や組織の事情で部下や後輩がいないという方も少なくありません。
経験が少ないことで自信をなくす必要はありません。大切なのは「経験の多さ」ではなく、「どんな場面で、どう考え、どう動いたか」を伝えることです。
今回は、マネジメント経験がない人でも語れるエピソードの探し方と、答え方のコツをお伝えします。
昇格試験のよくある悩みと不安の乗り越え方については以下の記事でまとめていますので、こちらもぜひ参考になさってください。
👉 昇格試験のお悩み相談まとめ
経験不足はマイナス評価ではない
まずお伝えしたいのは、「経験が少ない=不合格」ではないということ。
面接官が見ているのは、実質的な経験の有無ではなく、マネジメントに通じる考え方や素養があるかです。
- 他者を巻き込んで仕事を進めた経験
- 誰かを支えたり、フォローした経験
- 主体的に課題解決を進めた経験
こうした「近い経験」から、管理職としての適性を確認します。
「経験がないので分かりません」で終わってしまうと評価のしようがありませんが、「自分なりにこう考えて、こう動いた」と話せれば、十分評価してもらえる可能性があるのです。
類似経験の探し方
何も思い浮かばない…という方は、次の3つの切り口から考えてみてください。
小さなリーダー経験
・プロジェクトの進行を任された
・業務改善の提案をして、チームに浸透させた
・他部署との調整役を担った
👉「人を動かす」や「段取りを考える」経験として使えます。
サポートやフォローの経験
・後輩や派遣社員に業務を教えた
・トラブル対応でチームの問題を解決した
・誰かの相談に乗り、行動変化を促した
👉「育成・支援」の素地を伝えられます。
自己マネジメントの経験
・繁忙期に優先順位を決めて仕事を回した
・失敗を振り返り、改善を実行した
・周囲に働きかけて業務ルールを整えた
👉「セルフマネジメント力」「課題対応力」として使えます。
「マネジメント」と聞くと部下を持つことやプロジェクトの責任者を想像しがちですが、本質は、人や仕事を前に進める力です。自分が動いた場面を「マネジメントの視点」で整理し直してみましょう。
答え方のコツ(4テップで伝える)
せっかく良いエピソードを思い出しても、だらだらと話してしまうとエピソードの良さが伝わりません。
次の3ステップを意識してみてください。
- 状況(行動前の状況)
- 目的(なぜその行動をとったか)
- 具体的行動(どんな工夫をしたか)
- 結果・学び(どんな成果・気づきがあったか)
具体的には、以下のような流れで説明することで、面接官に伝わりやすくなります。
「○○業務に関して後輩社員の残業が増えていました。作業効率を上げるために後輩社員と分担して業務手順書を作成しました。最初は時間がかかりましたが、チーム全体の作業時間が減り、今では他の部署でも活用されています。」
一人で悩み続けないことが大切
多くの方がつまずくのは、「選んだ話が合格ラインに届いているか」が分からない点です。自分ではそれなりに良い話だと思っても、第三者が聞くと「質問の答えになっていない」こともよくあります。
これは決して能力の問題ではなく、人事の評価基準を知らないだけなんです。
当サービスでできること
面接官経験者として、あなたの回答を以下のような観点ででチェックし、ブラッシュアップのお手伝いをします。
- 質問の意図に合っているか
- 評価観点をきちんと押さえているか
- 伝え方に「管理職らしさ」が出ているか
経験が少なくても、伝え方で印象は大きく変わります。まずは無料カウンセリングで、あなたの状況をお聞かせください。
⭐ 受講者様からの評価
利用者満足度★4.97/5.0(35件、2025年上半期)
🎁 特典プレゼント
無料カウンセリングをご利用いただいた方に【面接試験 頻出質問リスト(20問)】(PDF資料)をプレゼント中!
まとめ
昇進・昇格試験で問われる「マネジメント経験」「育成経験」の不足を心配しすぎる必要はありません。
大切なのは、どんな立場であっても周囲を動かし、課題に向き合い、成果を生み出してきた姿勢です。経験が少なくても、そこにあなたらしい考え方や工夫があれば、十分に評価される可能性があります。
あなたの中にすでにある経験を整理し、面接官に伝わる言葉へと磨き上げていきましょう。
📝 関連記事
